『ケミカルファクトリー』

映画『ケミカルファクトリー』
　平日にショートショートフィルムフェスティバル ＆ アジア ２０２２ ゲーム映画プログラム／Game movie programとして配信されていたので観賞した。アメリカのロサンゼルスを舞台にした短編ドラマ映画。
　ストーリーは、主人公の中国系アメリカ人“アンドリュー”がＣＯＶＩＤ－１９流行するロサンゼルスで過ごすという内容。主人公は自宅待機命令が発令された２０２０年４月のロサンゼルスを暮らし辛い思う。しかし、主人公の母の世代が経験した１９５０年中国広州の国民党粛清や主人公の祖父が逮捕され連行された広州城市監獄などはもっと暮らし辛い世相だったことが思い起こされる。
　Drew Leung監督の映画は初めての観賞。毛沢東のスローガン「人民に奉仕する」や目玉政策「大躍進政策」などで殺伐とした広州市街地がコンピュータグラフィックスで上手く表現されていた。主人公一家が立ち上げた映画館が当局に接収され、得体の知れない化学工場を運営させられるシーンが寒々と描かれていた。化学工場の影響で木々は枯れ、魚は死滅するエピソードが印象的だった。

ＳｈｏｒｔＳｈｏｒｔＳ

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Short Shorts Film Festival & Asia 2022