『グラン・トリノ』

映画『グラン・トリノ』
　平日の夜放映されていたので録画観賞した。アメリカのミシガン州を舞台にした現代劇のドラマ映画。
　ストーリーは、クリント・イーストウッド扮する主人公の元工場従業員が隣人の若者と交流を深めるという内容。朝鮮戦争復員兵の主人公はフォード社の工場を勤め上げ定年退職していた。隣にはモン族の移民家族が住んでおり、当初は主人公とは仲が悪かった。しかし、隣の住人がチンピラと揉めていたところを助け、交流が始まる。隣の青年に仕事を教えたり世話したりするが、チンピラグループとの対立が深まって行く。
　監督は『ブラッド・ワーク』、『スペースカウボーイ』のクリント・イーストウッド監督。朝鮮戦争での軍功に後悔の念を持つ主人公が、隣に住むアジア系の青年と友情を育むエピソードが愛情を込めた演出となっていた。主人公役のクリント・イーストウッドと行きつけの床屋の理髪師役のジョン・キャロル・リンチの会話が秀逸だった。主人公の隣人役のビー・ヴァン、アーニー・ハーの演技も良かった。