『おうふくにくふうお』

映画『おうふくにくふうお』
　休日に東京藝術大学大学院映像研究科アニメーション専攻第十二期修了制作展として配信されていたので観賞した。とある公園を舞台にした短編アニメーション映画。
　ストーリーは、主人公が公園のブランコに乗り色々な視点の景色を目にするという内容。主人公の見る景色は回文に則って移り変わって行く。

トマトと新聞紙
キツツキにこねこいるわ
蝉の店
鰐の庭
私寡黙の楽さも
消えた糸
幹の綺伝えるよ
蚊と澄んだプール
に
ループダンスとか
夜得た月の
君といた駅も
桜の雲貸したわ
わにのにわ
せみのみせ
悪いこねこにキツツキ
しんぶんしととまと

　阿部優花監督の映画は初めての観賞。濃い鉛筆のデッサン画のようなアニメーションが童話的なイメージの演出となっていた。長い回文の映像化がブランコ視点でわくわくする印象だった。「おうふくにくふうお」のエンディングクレジットも良かった。

東京藝術大学 大学院映像研究科 公式ホームページ

GRADUATE SCHOOL OF     FILM AND NEW MEDIA,     TOKYO UNIVERSITY OF THE ARTS